先週は、化粧品マトリックス材料に含まれる油性および粉末状の材料についてお話しました。今日は、残りのマトリックス材料であるガム状材料と溶剤状材料について引き続きご説明いたします。
コロイド原料 – 粘度と安定性の守護者
グリア原料は水溶性高分子化合物です。これらの物質の多くは水中でコロイド状に膨張し、固体粉末を粘着させて形を整えます。また、乳化剤として乳化液や懸濁液を安定化させることもできます。さらに、フィルムを形成してゲルを増粘させることもできます。化粧品に使用されるグリア原料は、主に天然・合成、半合成の3種類に分けられます。
天然水溶性高分子化合物：デンプン、植物ガム（アラビアガムなど）、動物ゼラチンなど、通常は植物または動物に由来します。これらの天然由来のガム原料は、気候や地理的環境の変化により品質が不安定になる場合があり、細菌やカビによる汚染の恐れがあります。
ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸などの合成水溶性高分子化合物は、性質が安定しており、皮膚刺激性が低く、価格も安いため、天然水溶性高分子化合物に代わるコロイド状物質の主な供給源となっています。化粧品においては、接着剤、増粘剤、皮膜形成剤、乳化安定剤としてよく使用されています。
半合成水溶性ポリマー化合物：最も一般的なものには、メチルセルロース、エチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ヒドロキシエチルセルロース、グアーガムおよびその誘導体などがあります。
溶媒原料 - 溶解と安定性の鍵
溶剤原料は、多くの液体、ペースト、ペーストベースのスキンケア製品に不可欠な成分です。他の成分と組み合わせることで、製品の特定の物理的特性を維持します。化粧品に一般的に使用される溶剤原料には、主に水、エタノール、イソプロパノール、n-ブタノール、酢酸エチルなどがあります。スキンケア製品では水が最も多く使用されています。
投稿日時: 2024年7月30日
